前回は A4パネル6枚を使用した エンドレス状態の モジュールをご覧いただきましたが、ここで 基本となる パネル上に直接線路を敷いた 直線モジュールの制作をまとめておきます。

●材料
①A4パネル 297x210mmですが、厚みは20mmを標準とします。
②M4鬼目ナットx4 M4 L120mmの長ネジx4 M4ナットx8 M4用ワッシャx8
③ロクハン Zゲージレール L220x1 L55x1 L25x1(接続用) ※レールと制御関連用品はロクハン製品を標準使用とします。
④KATO 釘(13mm)x2または同等品

●パネルの加工
裏側の四隅にM4の鬼目ナットを埋め込み 120mm長ネジによりモジュールの高さをパネル上面まで 130mmに出来るようにしておきますが、他の方法で高さが揃えば それでも大丈夫です。
●レールの敷設

パネル上面を 地面高度0 として 直接ロクハンレールを敷設する場合の説明になります。
敷設位置は長手方向に L220とL55レールを接続し パネル前面から道床まで 47mmの位置を標準とし て接着しますが、パネル両端に約11mm(計算上の数値)の空きをつくり固定して、フリーのL25レールを使用して 隣のモジュールと接続 連結することになります。
ここが 最も重要なポイントで、レール敷設面の高さと この接続方法をご理解頂ければ、モジュールのバリエーションは大きく拡がるはずです。

接続部付近は 道床 両側に接着剤を流すと共に 道床裏の穴を貫通させるか 新たに開けて KATO製の釘か同等品で補強しておくことを お勧めします。

フィーダーが必要な場合 (モジュールを連結してエンドレスとする場合は カーブ部分のモジュールにフィーダーを設置しています)は 接続部にL25レールに代えてナローフィーダーケーブルを取り付けたL55レールを差し込みますので、各モジュール毎の準備は必須ではありません。

モジュールは レール道床底面までを130mmとすれば、必ずしもパネルに直接レールを敷く必要はありませんので、例えば鉄橋のモジュールなども制作可能となります(画像はイメージです)。

また 線路間隔はZゲージ同様25mmとしますので 最大7ヶ所にレールを敷設出来、ポイントを設けることも出来ますので、展示スペースにもよりますが 単なる エンドレス以外の展開も可能となります。
レールのバラ売りが無く 複数入ったパックを購入しなければならないのが難点ですが、素敵なシーナリィを考えながら 「Nナローモジュール」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
次回は、いわゆる建築限界をどうするのかを 考えてみます。