祝 第18回軽便鉄道模型祭 実開催

f:id:tomibetucyo:20221002125931j:image

今年は3年ぶりの実開催となり、賑やかなスタートとなっている様子を拝見し 心よりお喜び申し上げます。

 当 富別町営軌道丹音別線は、今年もこちらのブログから祝賀参加させていただきます。

さて 今年の公式ポスターのモチーフは 頸城鉄道ですので、まずはちょっと懐かしいものから ご覧いただきましょう。


f:id:tomibetucyo:20220914121028j:image

87.PRECINCTによる 1976年に乗工社が発行し 珊瑚模型店から販売された「軽便の譜 Vol.2 エバーグリーンの車両達」という冊子です。

前年の Vol.1 木曽森林鉄道に続くもので、頸城鉄道の解説や車輌図面そして 「情報と製品の一体化を志向する新しい試み」(同誌記事より)として ホジ3のエッチングキットが含まれておりその製作方法も掲載されています。

ご覧の様にこの車体キット、 当時 下廻りの工作に必要なキハ20/25系の動力装置(関水金属)を入手出来ないまま 各パーツを切り出しただけの状態で今日を迎えているわけですが、その後 今までにホジ3は数社からトータルキットも販売され 各種の動力ユニットも入手可能となっており、下廻りの改造工作にはちょっと手が伸びず 冊子と同じ方法で組み立てる目処はたっていません。

この軽便の譜は Vol 2で発行がストップしたと記憶していますが、活字による情報が主流で 製品に飢えていた時代のひとつの在り方としては興味深いものがあり、この製作記事により 一体どの位の方々が完成させたのかも気になるところです。

 

さて 古い話はこれくらいにして、新作もご覧いただきましょう!


f:id:tomibetucyo:20220928213121j:image

Nn3ゲージの クラスA 16トン Tボイラー シェイ ロコモーティブです。

これはまだ円高の頃に入手した ショウケースミニチュア社のホワイトメタル製キットを組み立てたもので、 ミシガン-カリフォルニア ランバー カンパニーの2号機も制作可能なキットになっており、指定の動力をナローガレージ社のZパワーに変更し、動力台車枠も他のキットから流用して組み立てました。


f:id:tomibetucyo:20220928213225j:image
f:id:tomibetucyo:20220928213240j:imagef:id:tomibetucyo:20220915163352j:image

基本的には、組み立て説明書に従っていますが、シリンダーのある右サイドはにぎやかに 逆に左サイドはあっさり仕上げ、エッチング抜きの板状のホイッスルは 細いプラ丸棒から自作したものに交換しました。

実は、塗装中に落下し ボイラーを接着し直したのですが、少々位置がずれたようで後付けしたキャブ下面にすき間ができてしまいましたが、修正する元気もなくそのまま仕上げています。

また このロコを制作中に、同じキットを使用してオープンキャブタイプのシェイを制作していらっしゃる方のツイッターを拝見しましたが、やはりZパワーを利用しスケールに近づけた下廻りとし、よく目立つボイラー周りも細密な工作できっちり仕上げていらっしゃるのには 脱帽せざるをえませんでした。


f:id:tomibetucyo:20221001094602j:image

同氏によるキット内容の画像からは、最近のキットは キャブが3Dプリントとなり エンドビームはMT社製のカプラー仕様となっているようですが、私の組み立てた古いキットは キャブがホワイトメタルパーツの組み合わせで エンドビームはMT社の リンク-アンド- ピン カプラーを模したドローバー仕様となっています。

 

そして もう1輌 同じメーカーのクラスB 26トン シェイをご覧ください。


f:id:tomibetucyo:20221003223559j:image

購入時のキットには 26トンと明記してありましたが、品番からも現在 30―40トンシェイとして販売されているキットと同一品とおもわれます。


f:id:tomibetucyo:20220915163027j:image

動力はメーカー指定のシーレイル社のパワーマックスを使用し、16トン機に使用した3Dプリントの前部台車の代わりに Zゲージ プラスアップ社の表面をやすった台車に余剰の台車枠を貼り付けたものを使用しました。


f:id:tomibetucyo:20220928213414j:image
f:id:tomibetucyo:20220928213458j:image

上廻りはハンドレールやパイピング等を追加してほぼ説明書通りに組み立て、オイル焚きとして仕上げました。


f:id:tomibetucyo:20220928213531j:image

カプラーはナックルタイプのMT社製と連結可能なものが付属しているのですが、発売時期により仕様が異なるのも考えものというか だんだんMT社のカプラーが標準仕様になっていく過程を見ている気がします。

尚、米国誌 N-Scale の2015年 7/8月号に Tom Knapp氏による制作記事が掲載されており、参考にさせていただきました。


f:id:tomibetucyo:20220928213554j:image

こちらは かつてアトラス社より販売されたスタンダードゲージのクラスB 2トラックシェイですが、ダイキャストの車体中央に置いた両軸モーターからギヤ連動で全軸駆動とし、後部台車 前輪のベベルギヤでシャフトを回転させ シリンダーからの動きを再現しています。


f:id:tomibetucyo:20220928213613j:image

今回 制作した2輌のシェイは高性能な動力ユニットによりスムーズな走行が楽しめるのですが、アトラス社のシェイを見ていると やはりシェイらしいアクションが無いのはちょっと寂しい感じもしてきます。

 

ご紹介したロコ達を眺めながら また 「ロギング レイアウトもいいなあ!」などと考えてしまうのですが、秋らしくなった気候の中 そろそろ Nn3のレイアウトも仕上げなければなりませんね・・・。

※ 訳あって ピンボケな画像ばかりですが、       ご容赦くださいませ。